■JCDNダンスフォーラム2005 in KYOTO
「コンテンポラリーダンスにおける音楽の現在・未来」

2005年2月11日(金・祝)・12日(土)@京都芸術センター 


企画・主催:NPO法人ジャパン・コンテンポラリーダンス・ネットワーク(JCDN)
共催:社団法人日本芸能実演家団体協議会(文化庁芸術団体人材育成事業)
    京都芸術センター
提携:社団法人国際演劇協会日本センター アジアダンス会議
協賛:アサヒビール芸術文化財団




■JCDNダンスフォーラム  企画趣旨
■今回のダンスフォーラム 企画内容
■スケジュール
■参加申込方法・参加費・問合



■JCDNダンスフォーラム  企画趣旨

開催したJCDNダンスフォーラム「ダンスワークショップの可能性」(会場:東京・森下スタジオ)では、各開催で全国からのべ約250人の参加者が集まり、各地の現状・課題を話し合い、テーマに沿ったディスカッションや分科会を行いました。アーティスト・制作者・公共ホール・財団・企業などコンテンポラリーダンスに関わる人たちが立場を超えて集い、話し合うことの重要性を痛感しました。
 
1998年JCDNの設立に向けて全国行脚を行った当時から考えると、驚くほど全国的にダンスのプログラムが確実に増えています。そこには様々な要因があると思いますが、実際に全国を回っていて、肌で感じることとして、社会のニーズがコンテンポラリーダンスに向いているように思います。
 
この「JCDNダンスフォーラム」を●日本全国におけるダンスの流通が生まれる為の出会いの場、●ダンスの持つ可能性を社会の中で広げる為の情報交換の場、●日本のダンスの環境をつくるためのシステム・プロジェクトを発案・企画する場、●現在抱えている課題・問題を立場を超えて話し合う場として毎年定期的に開催していきたいと考えております。
 
JCDNダンスフォーラムの初の関西開催に是非、ご参加いただけますよう、
又、皆様のご支援・ご協力のほど、何卒よろしくお願い申し上げます。
 
 

■今回のダンスフォーラム 企画内容
全体テーマ:「コンテンポラリーダンスにおける音楽の現在・未来」
 
今回のメインテーマとしてコンテンポラリーダンス作品における音楽の在り方について考えたいと思います。ここ数年、日本各地でコンテンポラリーダンスは盛んになってきました。年を追うごとに公演数は増え続けています。そんな中で、コンテンポラリーダンス作品の中で使用される”音楽“について、既成の音楽を使用するにあたり発生する”音楽著作権”、DVDなどの2次使用における原版権などについて、知識を得るとともに、コンテンポラリーダンスが発展していくにあたり今後どのように対応していくべきかを話し合いたいと考えています。
 
先月、ダンス教室と経営者に過去10年分の音楽使用料の賠償を求めた訴訟に対し、約3千万の支払いを命じた判決が下された新聞記事が報じられたのは、皆様の記憶に新しいと存じます。音楽使用料の自由化が認められ、今まで以上に力を入れ始めたことも大きいと言えるでしょう。これまでコンテンポラリーダンス関係者の中で、音楽著作権の問題を論じる機会があまりありませんでした。又、ダンス作品を創っているダンスアーティスト自身が、楽曲の使用に関する知識と権利関係をよく知らないという現実もあると感じています。これまでは、それでもあいまいなままで通ってきた感がありますが、コンテンポラリーダンス自体が社会に広がりつつある現代において、一度関係者が集まり話し合う必要性を痛切に感じています。
 
このフォーラムでは、音楽著作権とは?、どのような仕組みになっているのか?、どのように支払うシステムが決められているのか?などの基本的な知識を得るとともに、他の分野ではどのような試みが行われているのかなども紹介していきます。その上で、現在の問題点、例えば「入場者数が少なくても、一定規定以上の観客数で使用料計算されてしまう現行のシステムを変えることはできないのか?」など、コンテンポラリーダンスの実情に即した抜本的な解決策をこのフォーラムを通じて、提案できることを目的とします。
 
また振付家からは、ダンス作品創作の中で音楽をどう位置づけているのか?既成の音楽を使用する上での問題点、作品のためにオリジナル音楽を作曲する試みについてなど、どのように取り組んでいるのかを事例紹介しながら考える場にしたいと思います。最終的には、振付家と音楽家が出会うためのマッチングシステムを創るなどの具体案をこのフォーラムにおいて話し合えたらと考えています。

  2日目の第2部は、 “コンテンポラリーダンスの環境を育てるために” をテーマに、ディスカッションを行います。日頃皆様が考えていること、他の人の意見を聞いてみたいことなどをフリーにディスカッションする時間にしたいと思います。ダンスアーティスト、制作者、スペース担当者、批評家などから話し合いたい具体的な議題を募ります。JCDNまでお寄せください。
 
このフォーラムは今まで、音楽著作権について様々な取り組みを行ってきた社団法人日本芸能実演家団体協議会(芸団協)の協力を得、著作権など専門的な分野の方々のコーディネートをお願いしました。
また、社団法人国際演劇協会日本センター(ITI)アジアダンス会議にもご協力いただき、提携事業として京都芸術センターにて同時開催することになりました。



■スケジュール

**05年2月11日(金・祝)14:00−19:00                   
 
はじめに 「本企画の意図と必要性」 
 
1)コンテンポラリーダンス作品における音楽とは? 
   〜振付家・音楽家の視点から〜
<振付家・ダンサー>
北村成美
白井剛(発条ト・代表)
東野祥子(BABY-Q・代表)
山下 残
 
足立智美(音楽家)
野田雅巳(作曲家)
三木俊治(京都市立芸術大学特別研究員・音楽文化総合研究所代表)


2) 小劇場からの問題提議 
               パネラー:大谷 燠(NPO法人DANCE BOX ディレクター) 
 
3) ダンスDVD製作の試み 
  〜音楽二次使用における原盤権を得ることの困難さ、その対応策。〜
              パネラー:佐東 範一 (NPO法人 JCDNディレクター) 
 
4)  音楽著作権とは何か?具体的な処理方法とは?
   ダンス作品における音楽の著作権、隣接権について
                パネラー:桑野雄一郎(弁護士)

5) 全国コンサート事業における音楽著作権の新たな試み    
         パネラー:山本幸治
      (社団法人 全国コンサートツアー事業者協会A.C.P.C.常務理事 兼 事務局長)
 
  *** 交流会(要実費)
 
 
 
**05年2月12日(土)13:00-17:00                              
【1部13:00−15:00】
テーマ「コンテンポラリーダンスにおける音楽の在り方を考える」
〜音楽著作権の対応、作曲家との出会い、今後の具体的な展開について〜
 アドバイザー:安藤和宏(株式会社セプティマ・レイ代表取締役) 
   
【2部15:00−17:00】
テーマ「コンテンポラリーダンスの環境を育てるために」

日頃皆様が考えていること、他の人の意見を聞いてみたいことなどフリートークする
時間にしたいと思います。
ダンスアーティスト、制作者、スペース担当者、批評家などから話し合いたい具体的な
議題を募ります。
JCDNまでメール:jcdn@jcdn.org 又はFAX075-361-6225でお寄せください。
  
 
 ■参加申込方法・参加費・問合

JCDN事務局に電話・ファックス、又はe-mail で予約。
お名前、ご住所、電話番号、ご職業、参加日、をお知らせください。
定員100名になり次第、〆切ります。
対象:JCDN会員、及び 会員以外のダンスに関る全ての方(全国のホール、芸術文化財団、アートNPOなどの担当者、ダンスアーティスト、音楽家、ダンス批評家、他。)
参加費: JCDN会員:無料(要予約、団体会員の方は、2名まで無料)
JCDN会員以外:2000円(2日間共通参加費)   

NPO法人 Japan Contemporary Dance Network
〒600-8092 京都市下京区神明町241 オパス四条501
TEL075-361-4685 FAX075-361-6225
e-mail jcdn@jcdn.org 
JCDN Web  http://www.jcdn.org