『インダスヒュー』
“旅する笛”とともに、二人の旅人が垣間見せる
異世界を表出。巻上のライブ演奏と北村の
身体が、相乗効果を生んだ迫力ある作品。







北村 成美 (振付家)

巻上 公一 (作曲家)
 
●●アーティストコメント
>>>声とカラダが「ノる」「ハネる」                     北村成美
いつものしげおどりは放電する感じやけど、巻上さんとのライブではいろんなエネルギーをもらって、充電→自家発電→バリバリスパーク!!これはめったにない経験。音楽を聞いて踊ってる場合やない、カラダをかき鳴らし、声を弾ませ、どんどこダンスに没入する。「そのスキマ入ったる!」「ここちょっと引いとく?」ってな駆け引きが楽しくスリリング。しっかり生きてる実感が爽快な、再演なんて簡単に片づけたらもったいない、毎回初演の一本勝負!うおおぉ ーっ!!
>>>風は悠久の即興を奏でる                        巻上公一
音がでることをみつめたり、声にすることをためらったり、うごくことによろめいたり、踊りの周波数をずらしたり、むきだしたり、うなづいたり、はちきれたり、へこたれたり、そんなことをしようとして、かなりできたのだが、それが再びできるのがなによりうれしい。
北村さんは、すこーんと弾けてるので、ほんとさわやか。
室伏鴻さんからいただいたインドのお土産は、太い葦から作った空気の渦によって鳴る楽器。
その音は風。その唸りはとてもおいしいようで少し虫が食べはじめている。思えば風が主役だったような。
そして、宇宙の脈拍なのか、意識のまばたきは3分ごとに起きる。
集中は分断され、眩暈は現実になる。
●●アーティストプロフィール
北村成美 (きたむら・しげみ)

グラファー・しげやん。6才よりバレエを始め、ラバンセンターにて学ぶ。1993年より創作を開始。2000年ソロとな「生きる喜びと痛みを謳歌するたくましいダンス」をモットーに、ダンスバカ道を疾走中。ご家庭の居間で踊る「ダンスアットホーム」や1週間1人で踊り続ける「ダンスマラソン」を開催するなど、国内外で精力的な活動を展開。第1回TORII AWARDにおいてフランス賞、オーディエンス賞、平成15年度大阪舞台芸術新人賞を受賞。今年は9月に、「北村成美のダンスマラソンこんどこそ!vol.4」を開催する。

http://www.nao-t.net/shige/
巻上公一 (まきがみ・こういち)

超歌唱家。即興とソングが共存する方法論で独自の活動を展開するバンド、ヒカシューのリーダー。またヴォイスパフォーマーとして、声帯の可能性を探る即興演奏をはじめ、歌謡曲を大胆に生まれ変わらせる「超歌謡」の試み、シベリアのトゥバ共和国に伝わるホーメイ(ホーミー)の研究や紹介、声帯の延長としてのテルミンや口琴の演奏などを精力的に行っている。日本トゥバホーメイ協会会長。
http://www.makigami.com/